カジノではさまざまななゲームを楽しめます。そしてどれもおもしろい。
カジノのゲームを大きく分けると、ルーレット・ブラックジャック・バカラなどの「テーブルゲーム」と、スロットやビデオポーカーなどの「非テーブルゲーム」の2種類があります。
このページでは、旅先のカジノでプレーする際にも使えるガイドとして、カジノでプレーできる主なゲームをリストアップして概要を解説しています。「カジノにはどんなゲームがあるのだろう?」と気になったときや、事前の予習などにお役立て下さい!
このページの内容
テーブルゲーム
まずはテーブルゲームからご紹介します。
ルーレット
トランプを使わないカジノゲームで、一番最初に思い浮かぶのはルーレット(Roulette)ではないでしょうか?
ルーレットは、数字が並んだ回転する円盤の上を転がるボールが、どの数字に落ちるかを予想するゲームです。世界中で遊べるカジノの代表的ゲームであり、カジノの女王とも呼ばれます。
次に落ちる数字をぴったり予想する賭け以外にも、赤か黒か?偶数か奇数か?などのさまざまな賭け方があり、それぞれ配当が異なります。ルールは簡単ですし、結果は基本的に運次第なのでまったくカジノで遊んだことがない初心者でもすぐに楽しめます。
ルーレットの種類
ルーレットには、円盤上のゼロの個数が違ういくつかのスタイルがあります。
1から36までの数字が並んでいるのは全スタイル共通。そこに、ゼロが1つ足されているタイプ(シングルゼロ)をヨーロピアンスタイル(ヨーロピアンルーレット)と言います。一方、0と00(ダブルゼロ)があって数字が合計38通りあるタイプはアメリカンスタイル(アメリカンルーレット)、1~36+0、00、000がある39通りのルーレットをメキシカンスタイルと言います。
アメリカンルーレットが最初に生まれ、その後改良型としてヨーロピアンが普及しました。メキシカンスタイルは現在はほとんど見かけません。ヨーロピアンルーレットがプレイヤーには一番有利。(詳しくは下記)
ルーレットの詳しいルールの解説は賭け方ごとの払戻額(配当表)などは、ルーレットのルール詳細解説と払戻し一覧表ページにまとめています。
ブラックジャック
ブラックジャック(Black Jack)はトランプを使ったゲームで、ルーレットと同じく世界中のカジノでプレーできます。別名21(トゥエンティー・ワン)とも呼ばれます。
ルールの一番重要なところを一言で表すと、その名のとおり「ディーラーとプレイヤーにカードが配られ、21を越えない範囲で21に近いほうが勝ち」というゲーム。「ブラックジャックってどんなのだったか?」と忘れたら「21のやつ」と思い出してください。
実際のルールは少し複雑なんですが、やればやるほどその面白さにハマるかもしれません。ブラックジャックはカジノゲームのなかで数少ないプレイヤーの技量(運+経験+判断力など)が収支を左右するスキルゲームであり、やり方次第で勝ち越せる可能性が高くなります。
ブラックジャックの種類
ブラックジャックにはさまざまな派生ゲームがあります。
ブラックジャックはゲームの進行過程で「カードを追加する」「そのまま勝負する」「降りる」などいくつかの選択肢があります。派生ゲームが多いのは、状況ごとの選択の可否が地域ごとに変化していったため。いわゆる"地方ルール"がたくさんあるということです。
代表的なものに、スパニッシュ21、ポンツーン(地域によっては、スパニッシュ21をポンツーンと呼ぶことも)、ベガススタイル・ブラックジャック、ダブルエクスポージャー・ブラックジャック、ダブルアタック・ブラックジャック、ブラックジャック・スイッチ、スーパーファン21などがあります。ポンツーン(Pontoon)はアジアのカジノでもよく見かけるゲームです。
ブラックジャックのルールについて詳しくは、ブラックジャックのルール・ゲームの進行・専門用語・ベーシックストラテジー解説にてまとめています。
バカラ
バカラ(Baccarat)はトランプを使ったゲーム。世界中のカジノでプレーできますが、特にアジアで大人気。ランドカジノでプレイヤーが真剣な眼差しでゆっくりカードをめくっていたら、それはきっとバカラテーブルです。
ルールは至ってシンプル。テーブル上で、バンカー(親)とプレイヤー(子)という架空の二人がカードの点数を競っているとイメージしてください。あなたは、どちらが勝つか?に賭けるだけです。要するに、ゲームごとの勝敗予想。どちらか一方に賭けたあと、2枚または3枚のカードが配られて、合計数がより9に近いほうが勝ち。(十の位は切捨て。例えば2枚が10と8なら、18ではなく8と計算)9に近いほうが勝ちというのは、日本のオイチョカブと似ています。
ルーレットと同じく結果は運次第。よって、ゼロからはじめる初心者でもいきなり勝てる可能性あり。
ランドカジノでは、そのテーブルで一番多く賭けたプレイヤーがカードをじわじわめくって点数を開示する役を担います。このオープンするアクションをスクイーズと言い、見ているだけでも面白い。ルールはシンプルなのに、だんだん熱を帯びてくる不思議なゲームです。
バカラの種類
バカラも、いくつかの派生ゲームがあります。もっとも一般的なものはプント・バンコと呼ばれます。これが一般的なバカラ。ほかにはシュマントフェール(Chemin de ferというスペルからチェーミン・デ・ファーと書かれているものを稀に見かけますが、フランス語で"鉄道"という意味のシュマントフェールと読みます)や、バンク(Banque)と呼ばれるゲームもあります。
ルールについて詳しくはバカラのルール詳細・賭け方の種類・ゲームの進行早見表のページでご確認ください。
ポーカー
ポーカー(Poker)はトランプを使ったゲームです。カジノのことを一切知らず、ブラックジャックやバカラという言葉を人生で一度も聞いたことがなくても、ポーカーなら耳にしたことがあるのではないでしょうか?ポーカーはカジノゲームに止まらず家庭ゲームとしても普及していて、世界的に大人気。各国のほとんどのカジノでプレーすることができます。
ポーカーは他のテーブルゲームと違って基本的にはプレイヤーvsプレイヤーで賞金を取り合う対人ゲーム。ルールの基本は、5枚のトランプの組み合わせ(手札)で作る役の強さを競います。しかし単純に手札の強さを競うだけではありません。表情・しぐさ・賭け金の増減などで相手の心を揺さぶって自分の勝利を引き寄せる心理戦としての要素が大きく、完全に実力の世界。億単位の賞金が動くWSOP(ワールドシリーズオブポーカー)をはじめ世界的なトーナメントも多数あり。
ポーカーの種類
一口にポーカーといっても実際は様々な種類があり、大きくはドロー・ポーカー、スタッド・ポーカー、フロップ・ポーカーに分けられます。そしてそれぞれにルールが異なるゲームがあります。ランドカジノでディーラーと勝負するタイプのポーカーはスタッド・ポーカーのゲームが多く、プレイヤー同士で対戦するのはフロップ・ポーカーのテキサス・ホールデム(Texas Holdem)が主流です。
ポーカーの基礎知識やハンドの優劣、派生ゲームの種類などはポーカーの基礎(ルール解説・手役の種類と強弱表・派生ゲームまとめ)にて解説しています。
カジノ・ウォー
カジノウォー(Casino War)は1990年代に誕生した新しいゲームです。
カジノウォーのルールは、おそらくカジノの数あるテーブルゲームのなかで一番単純。ディーラーとプレイヤーが1枚ずつカードを引き、どちらのカードの数字が強いかを競うのみ。引分なら、半額払って降りるか、賭け金倍額で再戦(ウォー)へ進むかを選べます。
まるで子どもの遊びのようにシンプルですが、実際はカジノ内の雰囲気と合間ってエキサイティングすることも。
レッドドッグ
レッドドッグ(Red Dog)はトランプを使ったカードゲームです。北米やオーストラリアのカジノでは見かけることがありますが、世界的にはそれほど普及していません。しかし、シンプルで分かりやすいルールで初心者でも楽しめるゲームです。
レッドドッグのルールを一言でまとめると、「配られた2枚のカードの数字のあいだに、3枚目のカードの数字が入ればプレイヤーの勝ち」というもの。賭け金を置くと、カードが2枚配られます。例えばそれが4と9なら、3枚目に5,6,7,8が来ると勝ち。最初の2枚の数字によって、3枚目を引くかどうかが決まります。また、数字によって払戻しが異なります。
レッドドッグのルールや配当などはレッドドッグのルール詳細解説(ゲームの流れや配当表などまとめ)にて解説しています。
クラップス
クラップス(Craps)はダイス(サイコロ)を使ったテーブルゲームです。世界的に普及しているゲームですが、特に米国で人気。
ルールの根っこはシンプル。2つのダイスをふって、合計の目の数字によって払戻しが決まります。しかし、目によって扱いが違うことや、大きな箱のようなテーブルに複雑なレイアウトのベッティングエリアが描かれているため、初心者は敬遠しがち。
ただ、一度ルールとゲームの流れを覚えてしまえば、カジノのどのゲームよりもハマるかもしれません。というのも、クラップスはルーレットと同じく何人ものプレイヤーがひとつのテーブルで遊べます。ルーレットの場合は、自分はあくまで賭ける側であってディーラーがボールを投げ入れたら結果を見守るだけ。一方でクラップスは、プレイヤーが順番にダイスを投げる役をするため、自分が投げたダイスの目がその場のプレイヤー全員の結果を決めます。そしてその結果みんなが儲かったなら、喜びをプレイヤー全員で分かち合うことができます。この連帯感がたまらない。
ルールの詳細、賭け方の種類などは、クラップスのルールの詳細とゲームの進行・賭け方別の配当まとめのページにて解説しています。プレー前にご確認下さい。
シック・ボー(タイサイ)
シック・ボー(Sic Bo)はタイサイ(大細)や大小とも呼ばれる、ダイスを使ったゲームです。主にマカオやアジア圏のカジノで人気があります。
3つのダイスの出目を当てるゲームで、大きなテーブルにさまざまな賭けの選択肢が描かれています。3つのダイスで出る目は6x6x6の216通り。4~10が出ると予想する賭けが"小"、11~17が出ると予想する賭けを"大"と言い、このゲームの名称の由来かつ最も基本的な賭け方です。
小に賭けて3(ダイス3つとも1)、大に賭けて18(全部6)のときは負け。賭け方によって、払戻しは異なります。その倍率はテーブルに書かれているので覚える必要はありませんし、ルールも上記のとおりシンプルなので、初心者でも楽しめます。
シック・ボーの派生ゲーム
シック・ボーの派生ゲームと言われているのがチャック・ア・ラック(Chuck-A-Luck)です。シック・ボーと同じく3つのダイスをカゴの中でふって、出た目によって払戻しが決まるゲームです。カゴの形状から鳥かご(Birdcage)とも呼ばれます。シックボーとは払戻しのルールが異なるので、ご注意下さい。
パイゴウ
パイゴウ(牌九、パイガオとも言います)は、マカオをはじめ主にアジア圏のカジノでプレーできるゲームです。
牌九牌というサイコロの目のような(マージャン牌のピンズのような)模様が描かれた牌を用います。親と子が対戦する形式で、それぞれに4枚の牌が配られ、その牌を2枚ずつに分けて、2つの手役を作ります。この手役を親と子が比べ、2つとも勝っていれば勝ち、片方だけなら引分け、両方負けているなら負けとなります。
牌が21種類32枚あり、役もたくさんあります。マージャンのように最初は覚えることが多いゲームです。
トラントエカラント
トラント・エ・カラント(Trente et Quarante)は"30と40"という意味で、17世紀にフランスで生まれたトランプを使ったゲームです。ルージュエノアール(Rouge et Noir "赤と黒")とも呼ばれます。
北米やアジアのカジノではほとんど見かけることがありません。しかし、発祥のフランス、イタリアやモナコ等のカジノではいまだ人気があります。
ルールはバカラにも似ています。簡単に説明すると、2つのハンドのどちらが勝つかに賭けるというもの。トラントエカラントでは、絵札は10点、Aは1点、数字はそのまま計算します。6デッキ(312枚、枚数はカジノにより異なる)のカードをサボという専用ボックスから表向きに出していきます。合計数が31から40の範囲でストップし、これを2回繰り返します。(1回目を黒:ブラックハンド、2回目を赤:レッドハンドと呼びます) そして、2つのハンドを比べて点数が低いほうが勝ち。32~40で同点なら引分。31で同点のときはImprisonという新たな賭けの選択肢が用意されます。
ゲームを開始する前にプレイヤーはブラックハンドかレッドハンドのどちらが勝つかに賭けます。また変則的な賭けとしてカラーという賭け、インヴァース(Inverse)という賭けがあります。カラーは、ブラックハンドの1枚目のカードが黒(スペード、クラブ)、レッドハンドの1枚目が赤(ダイヤ、ハート)なら当たり。インヴァースは"逆"という意味で、文字どおりブラックハンドの1位枚目が赤、レッドハンドの1枚目が黒なら的中です。
非テーブルゲーム
さて、次はテーブルゲーム以外をみていきましょう。
スロットマシーン
日本でも馴染み深いスロットマシーン(Slot Machine)の原型は、実はカジノのスロットなんです。(日本のスロットは独自に発展してきているので、カジノへ行ってプレーするときは別モノとお考え下さい)
スロットマシンはほとんど世界中のカジノでプレーすることができます。それどころか、カジノで観光客を誘致しているような都市に至っては、バーや空港でさえプレーできます。お金を入れてレバーを引いて(ボタンを押して)リールを回す。このようにプレー方法とてもシンプル。
ただ、機種によって賭けられるラインの数とミニマムベット額が異なります。しかし、ミニマムがどうあれ、カジノのスロットは基本的にマックスで賭ける(横一列のみに賭けるのではなく、用意されているライン全てに賭ける)のが基本です。というのも、スロットにはプログレッシブジャックポットという累積された賞金が1人のプレイヤーに当選するという超大当たり機能があり、この賞金獲得権がマックスで回さないと得られないため。ジャックポットは数億円、数十億円という賞金もザラ。庶民にとってはまさに一攫千金のチャンスです。テーブルゲームでは到達不可能なレベルの勝利の可能性を秘めています。
最近は日本のパチンコメーカーが開発したスロットもカジノでよく見かけるようになりました。
ビッグシックス
ビッグシックス(Big Six)は、正式にはビッグシックス・ホイール(Big Six Wheel)という名称で、ホイール・オブ・フォーチューン(Wheel OF Fortune)とも呼ばれます。
例えば、テレビのバラエティ番組で「誰が賞金を受け取るか」を決めるとき、円盤をくるくる回して針が止まった人が獲得、みたいなシーンを観たことがありませんか? ビッグシックスはまさにそんなギャンブル。大きな車輪(ホイール)の中心に針があり、車輪の面には数字または図柄がいくつも描かれています。
ルールは至ってシンプルで、ディーラーがこの車輪を回して、止まったところが当たり。あなたがその数字や図柄に賭けていれば、その図柄の倍率に応じて払戻しを受けとれます。
ラスベガスのカジノでは、マネーホイール(Money Wheel)という名称で、盤面にお金が描かれているものがあります。1ドル、2ドル、5ドル、10ドル、20ドル、そしてジョーカーとカジノのロゴのような。この場合、1ドルの図柄に賭けて、実際にホイールが1ドルで止まったら、払戻しは2倍です。2ドルなら3倍、5ドルは6倍、10ドルは11倍、20ドルは21倍、ジョーカーやロゴで止まったら、カジノにもよりますが41倍や46倍で払い戻されます。
キノ
キノ(Keno)は、数字を当てるとてもシンプルなゲームです。ビンゴやロトくじと似ています。1から80までの数字が描かれたボールが入った抽選機があり、主催者(カジノ側)がこの抽選機から20個ボールを取り出します。あなたは事前に専用のマークシートで1から20個までの数字を選び、いくつ当選番号を選んでいるかによって賞金が得られる、というルールです。配当はいくつ数字を当てているかで異なり、また特殊なルールがカジノごとに設定されている場合もあります。
カジノでプレーできるゲームの種類まとめ
カジノでは、さまざまなゲームで遊ぶことができます。ここで挙げたのは代表的なもの。
ルーレット、ブラックジャック、バカラはどこのランドカジノでもプレーできるテーブルゲームの代表格。派生ゲームによって細かいルールはあるものの、ルールの根幹さえ覚えておけばすぐに対応できるかと思います。
以上、当ページと当サイト内の各ゲームの詳細解説がプレーのお供になれば幸いです!(マニアックな派生ゲームのルールも現地取材などに基づいて随時ご説明していきます)
お気に入りをゲームをみつけて、がっつり楽しみましょう!(カジノフロアのマナーやエチケットは、下記で詳しく解説しています。初めての旅行時はご確認ください)