ルール解説

ルーレットのルールや要点を全部解説!プレーの流れ・賭け方別配当早見表【必読】

ルーレットの詳細解説

優雅に回転する盤面で踊るボール、湧き起こる歓声と積みあがるチップ。カジノへ行ったことがなくても、そんな光景はなんとなくイメージできるのではないでしょうか?

『カジノの女王』とも言われるルーレット(Roulette)は、世界中のカジノでプレーできるテーブルゲームの代表的存在。単純明快なルールで、カジノデビューの初心者でも問題なくすぐに楽しめます。それでいてハマってしまう不思議な魅力があり、いつの間にか女王の虜になっているかもしれません(笑)

このページは、そんなルーレットのルール・賭け方の種類・用語・そして賭け方のコツについてまとめた言わばルーレットのオンラインガイドブックです。カジノに行ってプレーする際にお役立てください!

ルーレットってどんなゲーム?

「何かを回して、出た目に賭ける」という遊びやギャンブルは古代ローマからあったようです。しかし、ルーレットとして現在の形でゲームが完成したのは19世紀のフランスです。ルーレットという名前は「小さな輪」という意味。

ルーレットとはどのようなギャンブルゲームか?

ゲームのルールは至ってシンプル。回転する盤(Wheel、ウィールと言います)に数字が書かれていて、プレイヤー(あなたは)どの数字にボールが落ちるかを予想して賭けます。それからディーラーがボールを投入し、予想が的中すると配当が得られます。

賭け方には、数字をピタリと当てる賭けや、赤か黒か?偶数か奇数か?などをいくつかの種類があり、それぞれ配当が異なります。

と、大まかにはこれだけ。ものすごく簡単。

完全に初めてカジノでプレーする初心者でもまったく問題なく楽しめるところがルーレットの良いところです。

ルーレットの種類

ルーレットのシフトベット

ルーレットの回転盤には0から36までの数字が並んでいるのですが、並び方は順番ではなくランダムになっています。この順番は、1655年にフランスの数学者であり確率論を創始したブレーズ・パスカルが考案したといわれています。

余談ですが、確率論はパスカルのギャンブルへの考察から生まれたもの。現代社会のあらゆる面で利用されている確率という考えがギャンブルから派生したものという事実はおもしろいですね。

ルーレットにはいくつか種類があって、上の画像のように回転盤に1から36までの数字とゼロが一つだけのタイプと、1~36までの数字に0と00が加わったタイプがあります。前者をヨーロピアンルーレット(European Roulette)と言い、後者をアメリカンルーレット(American Roulette)と言います。

ギャンブル史に先に登場したのはアメリカンルーレットの方で、のちにヨーロピアンが派生しました。(ドイツのバート・ホンブルグのカジノを運営していたフランス人のブラン兄弟が1814年に考案)

ほかにも、1から36の数字と0、00、000があるメキシカンルーレットと呼ばれるゲームもありますが、現在はあまり見かけることはありません。

アメリカンルーレットとヨーロピアンルーレットのより具体的な違いは後述します。

ルーレットの賭け方と配当一覧表

では次は、ルーレットにはどのような賭け方があるのか、賭け方ごとの払い戻し倍率(配当)を見ていきましょう。

ルーレット賭け方解説表

ルーレットでは、賭けるチップを置く場所をベッティングエリアと言います。そして賭け方は大きく分けてインサイドベットとアウトサイドベットという2種類があります。

インサイドは文字通りベッティングエリアの内側、数字が並んでいるところに賭けるもの。アウトサイドはベッティングエリアの外側の各種条件に対する賭け。

インサイドベット

1.ストレートアップベット どれか一つの数字に賭けること。配当は36倍。
2.スプリットベット 2つの数字のあいだにチップを置く賭け方をスプリット(分割)ベットと言います。賭けた数字のどちらかになれば的中。(画像の例では、15or18、32or33に賭けています) 配当は18倍。
3.コーナーベット 数字の区切る十字のうえにチップを置く賭か方をコーナーベットと言います。この画像の例では4、5、7、8なら的中です。配当は9倍。
4.ストリートベット 縦一列の3つの数字に賭けること。ベッティングエリアの端にチップを置きます。この例では22、23、24なら的中です。配当は12倍。
5.ダブルストリートベット ストリートベットの範囲が2列になった賭け方です。この例では7、8、9、10、11、12なら的中です。配当は6倍。
6.フォーナンバーベット ゼロと数字の角にチップを置き、0、1、2、3なら的中となる賭け方です。バスケットとも言います。アメリカンルーレットの場合は、00も加わるためファイブナンバーベットと呼びます。配当は7倍。

アウトサイドベット

7.カラーベット 赤か黒かへの賭け。配当は2倍。
8.オッドイーブンベット 奇数(ODD)か偶数(EVEN)かへの賭け。配当は2倍。
9.ハイアンドローベット 当たり数字が19~36のハイか、1~18のローになるか。配当は2倍。
10.ダズンベット 1~12、13~24、25~36のいずれかに賭けること。配当は3倍。
11.カラムベット 一番右端にチップを置いて、横一列いずれかの数字になれば的中。配当は3倍。

ルーレットのゲームの流れ

ルーレットは、一般的には以下の流れでゲームが進行します。

1. ゲーム参加前に、チップをルーレット専用に交換する

ランドカジノでルーレットをプレーするなら、席につく際にまずは手持ちのカジノ共通チップを出すか、現金をテーブルに置いてルーレット専用のカラーチップを取得します。(ルーレットのテーブルでは、複数のプレイヤーが同じベッティングエリアに賭けるため、ディーラーが誰の賭け金かを管理しやすくするため)

すでに全色が他のプレイヤーに使用されている際は、誰かとカブった同じ色を渡されることもありますし、満席扱いで参加できない場合もあります。参加できないと言われたら、誰かが退席するのをしばらくお待ちください。また、カジノによっては共通チップをそのまま賭けても問題ないことも多いので、そのあたりはディーラーの指示に従ってください。

2. ゲーム開始、好きなところに賭ける

ベッティングエリアの賭けたいところへチップを置きます。

多くの場合、ルーレットのテーブルはインサイドベットとアウトサイドベットの最低賭け金が異なるため、事前に確認しましょう。(例えばインサイドが5ドルでアウトサイドが10ドルからのように、アウトサイドの方が少し高い)

3.ディーラーがウィールにボールを投入

複数のプレイヤーが参加しているテーブルなら、ベッティングエリアにある程度賭け金が置かれたところでディーラーがウィールにボールを投入します。くるくる回るウィールの上をなめらかに滑るボールの行く末を見守りましょう。

なお、ボール投入後でもまだ賭けることができます。ウィールを見ていて「これが来そうだ!」と勘が働いたら、さらに追加で賭けてみてください。

4.ディーラーが賭けを締め切る

ボールの速度が落ちてきたら、ディーラーが手でテーブルを覆うようなしぐさをしながら「No More Bet(ノーモアベット)」と言って賭けを締め切ります。

これ以降は賭けることができません。

5.目が確定し、払戻し

ボールがカラカラと言いながらウィール上で跳ね、いずれかの数字に落ちます。目印(ウィンマーカー)がベッティングエリアの数字の上に置かれ、不的中だったチップはすべて回収、的中したプレイヤーへの払戻しが始まります。

このとき、ディーラーがすべてのプレイヤーへ支払いを終えるまで、またはあなたの手元に配当を差し出すまで絶対にチップに触れてはいけません

渡された配当を受け取り、全員への払い戻しが済んだら次のゲームがスタート。また好きなところへ賭けて、さらなる賞金ゲットを狙いましょう!

6. テーブルを離れるとき

プレーをやめる際は、カラーチップを再びカジノ共通チップに変えてもらってから席を立ちます。

アメリカンルーレットとヨーロピアンルーレットの違いの意味

さて、もうここまでの解説でルーレットは十分に楽しめるかと思います。

ここからはもう少し深掘りして楽しむためのポイント&勝つためのコツをご紹介。まず、アメリカンルーレットとヨーロピアンルーレットの違いから。

ヨーロピアンルーレットとアメリカンルーレットの違い
(左がヨーロピアン、右がアメリカン)

アメリカンルーレットとヨーロピアンルーレットの違いは「単に00があるかないか」で片付けてはいけません。この00の有無によって、カジノ側とプレイヤー側の確率的なアドバンテージが大きく変わります。

そもそもの話として、カジノのゲームはすべてカジノ側が確率的に有利になるように、ハウスエッジ(控除)がルールのなかに巧妙に仕組まれてます。控除率が大きいほどカジノが儲かる、控除が小さいほどプレイヤーには良心的。

まずこの関係を覚えておいてください。

具体的にご説明しましょう。

すでにご紹介したとおり、ルーレットの数字をピタリと当てる賭け(ストレートアップベット)の配当は36倍と決まっています。しかしヨーロピアンルーレットでは、盤面には1から36までに0が加わって37通りの選択肢があります。つまり、37分の1の確率で当たる賭けの払い戻しが36倍。

この関係からヨーロピアンルーレットの払戻率を計算してみると、

36 ÷ 37 = 0.97297…

パーセンテージにすると約97.3%。100%との差の2.7%がカジノのハウスエッジです。

同じ要領で、アメリカンルーレットを計算しましょう。アメリカンは1から36の数字に0と00を足した38通りで、配当が36倍なのはヨーロピアンと同じです。よって…

36 ÷ 38 = 0.94736…

四捨五入してパーセンテージ換算すると94.7%。100%の差は5.3%

ヨーロピアンよりアメリカンの方が2倍近くハウスエッジが大きいですね。

この数字が何を意味するか?

極端な話、もし盤面のすべてに100ドルずつ賭けると、アメリカンなら3800ドル使って3600ドルが返ってきます。必ず当たるかわりに、200ドルはカジノに回収されます。それがヨーロピアンなら100ドルで済む。

1人のプレイヤーが、必ず損するこのような愚かな賭け方をすることはないでしょう。しかし複数のプレイヤーがさまざまな数字へ賭けてゲームへ興じていると、長く続ければ続けるほど、ハウスエッジの割合分だけカジノ側の儲けが積みあがっていくことになります。

アメリカンとヨーロピアンのどちらがカジノに有利でプレイヤーに不利かは明白ですね。

要するに、アメリカンルーレットとヨーロピアンルーレット、ハウスエッジの観点でみれば完全にヨーロピアンの方があなたに優しい。(勝てるかどうかはともかく、負けるリスクは小さい)ランドカジノでは、ヨーロピアンルーレットとアメリカンルーレットが混在しているようなフロアもよくありますので、ヨーロピアンのテーブルが空いているならそちらへ。

戦略「シフトベット」で勝率アップ?

「次にどの数字が出るか」は神のみぞ知るところ。ディーラーはどこにボールを落とすかコントロールできません。例えばマンガでは凄腕ディーラーが好きな目を狙って出すイカサマが描かれたりしますが、それは完全なフィクションの世界。ルーレットにはあなたの経験や知識・技術が介入する余地は一切なく、完全に運任せのギャンブルです

だからといって、ただ闇雲に賭けているだけでは資金の増減に一喜一憂するだけですから、賭け方にすこし工夫をしてみましょう。運任せと知りながらも、あれこれ考えて予想したほうが楽しいですし、少し勝率も上がるかもしれません。

その工夫とは「シフトベット」という賭け方です。まずは下の画像を見てください。

ルーレットのシフトベット

ルーレットの盤面は、既述のとおり数字の配列が決まっています。例えばあなたが10に賭けていて9に落ちた場合、数字としては「惜しい」と感じるかもしれません。

しかし盤面上の位置関係でいうと10は画像の下のほうにあり、9は左にあります。つまりぜんぜん惜しい結果ではなく、10に賭けたなら隣接する23や5に落ちたときのほうが悔しい結果と言えます。

シフトベットはその悔しさを回避するための賭け方で、ルーレットの盤面を分割してそのエリア全部に賭けるという戦略です

ヨーロピアンルーレットでは、0から時計回りに0、32、15、19、4、21、2、25、17、34、6、27、13、36、11、30、8、23、10、5、24、16、33、1、20、14、31、9、22、18、29、7、28、12、35、3、26という順番で数字が並んでいます。

この37個の数字を、例えば

12、35、3、26、0、32、15、19、4、21のグループ(0の左4個、右5個の計10個)

2、25、17、34、6、27、13、36、11のグループ(9個)

30、8、23、10、5、24、16、33、1のグループ(9個)

20、14、31、9、22、18、29、7、28のグループ(9個)

と分割し、グループ単位で賭けることで、範囲を広げて勝ちを拾うことができます。

ルーレットのシフトベット例

ストレートアップベットは36倍ですから、ゼロ含みのグループなら10個の数字に賭けることになるため、当たれば実質のオッズは3.6倍。それ以外のグループなら4倍。

同じエリアに賭け続けて、もし2~3回に1回当たればプラスは増えていきます

どのエリアを狙うかはあなたの判断と直感次第。また、この分割方法には特に決まりはありません。

アメリカンルーレットの場合は0シフト、00シフト、753シフト、168シフトと呼ばれる代表的なエリア分けがあるのですが、それに従ったからといって有利になるわけではないため、シフトベットは「エリアを分けて、その一帯にまとめて賭ける」というルールだけとりあえず覚えておけば大丈夫です。「そんな賭け方もあるのか」と知っておくと、プレーするときに楽しみが増えるでしょう。

カジノによっては、ルーレットのテーブルの横に直近の結果が表示されたディスプレイが立っています。その記録を見てあなたの野生の勘が働き、「このエリアが来るんじゃないか」と感じたら、ぜひ試してみてください。

もしかすると、適当に賭けるよりも少しは勝率が上がるかも…しれません。

ルーレットに必勝法はある?何回連続して赤が出ると次が黒になる?

これは非常に気になる話ではないでしょうか?

ルーレットのマーチンゲール例

赤か黒か、偶数か奇数かなどの「選択肢が2つで払戻しが2倍以上のギャンブル」では、しばしばマーチンゲールという資金コントロール法が無敵として語られます。

マーチンゲールは、負けるたびに賭け金を倍にしていくという賭け方で、ダブルアップや追い上げとも呼ばれます。この手法は、確かに資金が無限にあれば必勝です。

例えば、ルーレットの赤黒の賭けで、100ドルを賭けて負けたら200ドル、それでも負けたら400ドルと倍々にしていくとしましょう。3連敗すると100、200、400で700ドルの累損となり、4度目の勝負は800ドル。ここで勝つと、800ドル x 2倍 = 1600ドルが戻ってきて、賭け金と累損の合計1500ドルを回収した上で100ドル儲かります。

ところが、たとえ100ドル(約11000円)からスタートしたとしても、もしも10連敗してしまうと11ゲーム目の賭け金は102,400ドル(日本円で約1100万円!)にも膨れ上がっています。資金が無尽蔵かつ勝った時点でやめるならいつか必ずプラスに転じますが、実際はテーブルに設定された賭け金の上限に達して賭けられなくなりますから、有効な作戦ではありません。それ以前にメンタルも持たないかと。

ちなみに、モンテカルロのカジノでは39連続で赤、アメリカのカジノでは32連続で赤という記録が実際に残っています。このときにテーブルの賭け金上限が無制限だとして、あなたが100ドルからスタートしてマーチンゲールで黒に賭け続けていたら、最後には天文学的な金額を賭けて100ドルだけ勝って帰った、という超ハイリスクローリターンな勝負をしたギャンブラーとして伝説になったでしょう。

ディーラーはボールが落ちる場所をコントロールできませんしボールにも意志はありませんから、赤or黒、ハイorロー、偶数or奇数の結果は完全にランダムです。赤が連続したり偶数奇数が交互に出ることに規則性は一切ありません。「5回連続して赤が来ているからそろそろ黒かな」「いやいや、これだけ連続しているから次も赤だ」という判断はあなた次第。

ルーレットの用語集

ヨーロピアンルーレット(European Roulette)
ゼロが1つのタイプのルーレット。
 
アメリカンルーレット(American Roulette)
ゼロ、ゼロゼロがあるタイプのルーレット。
 
ウィール(Wheel)
数字が描かれた回転する盤。
 
ウィンマーカー(Win Marker)
当たり数字に置く目印。
 
インサイドベット(Inside Bet)
ベッティングエリアの内側、数字の部分への賭け。
 
アウトサイドベット(Outside Bet)
ベッティングエリアの外側にある各種選択肢への賭け。
 
シフトベット(Shift Bet)
ウィールを分割して、エリアを単位で賭ける賭け方。

ルーレット解説まとめ

ルーレットのルールやゲームの流れ、賭け方の種類などはご理解いただけましたか?賭け方の解説のところはヨーロピアンルーレットを例に使っていますが、アメリカンルーレットも同じです。

ルーレットは完全に運任せのギャンブル。よって、初心者も経験者も勝てる可能性はまったく同じ。ランドカジノへ初めて足を運んだ方でも大勝ちできる可能性を秘めています。

直感を信じ、ウィールとボールに結果を委ね、カジノの女王とのひと時を楽しみましょう!!

あなたの勝利をお祈りしております!

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