ブラックジャックのルール・ゲームの進行や基礎戦略まで徹底解説

ブラックジャック詳細解説
投稿日:2017.3.8 |

ブラックジャック(Black Jack)トランプを使ったテーブルゲームで、世界中のカジノでプレーできます。このゲームの魅力をひとつ挙げるとするなら、自分の判断で勝敗が左右されることではないでしょうか。ルーレットやバカラをはじめ多くのカジノゲームは、ディーラーは単なるゲームの進行役で勝負の相手ではありません。そして賭けたあとの結果は完全に運頼みです。

一方ブラックジャックはそれらと違い、ディーラーとの勝負であり、運にプラスして経験の差(判断の良し悪し)が収支に大きく反映されます。ルールそのものはシンプルながら、凝り性にとってはハマる要素がたっぷりの奥が深いテーブルゲーム、それがブラックジャックです。

このページでは、プレーを楽しみ、そして勝つ(最低限、不用意なミスで負けない)ために必要な知識として、ブラックジャックの概要、ルール、プレーの流れ、ディーラーへ指示するジェスチャー、専門用語、さらにベーシックストラテジー(基礎戦略)まですべてまとめました。「ブラックジャックって、21に近いほうが勝つアレでしょ?」という理解のみでカジノに乗り込んで散財するなら、事前にこのページをお役立てください!

ブラックジャックってどんなゲーム?

ブラックジャックは別名21(トゥエンティ・ワン)とも呼ばれます。その名のとおり、ディーラーとプレイヤー(あなた)にカードが配られ、21を超えない範囲で21に近いほうが勝ち、というゲームです。最初にカードが配られた後、状況に応じてカードを引く、そのままの数字で勝負するなどの選択権があなたにあるので、その判断によって結果が変わります。起源は諸説あり、16世紀ごろのヨーロッパ各地に似たようなゲームの記録が残っていて、それが改良を重ねられて現在の形になったとされています。

ブラックジャックとはどんなゲーム?

詳細はあとで触れますが、ゲームの全体像をざっくりご説明しましょう。ブラックジャックでは、カードの点数を10とJ、Q、Kら絵札は10点、2~9は数字のまま、Aは状況に応じて1点か11点どちらかで数えます。テーブルは6~7人座れるようになっています。賭け金を置くと、それぞれのプレイヤーにカードが2枚表向きで、ディーラーには1枚は表、もう1枚は裏向けの状態で配られます。

ここからプレイヤーの選択がはじまります。

「ディーラーの裏向けの1枚のカードは何か?そして見えている1枚と足すと合計何点なのだろうか?」と推測しながら、自分の2枚のカードの点数と照らし合わせて、勝つために「もう1枚引くか(ヒット)」「そのままの2枚で勝負するか(ステイ)」を判断します。プレイヤーそれぞれの選択が済んだあとに、ディーラーが裏向けのカードをオープンします。そしてディーラー側のカードの追加などを経て勝敗が決します。しかし、ディーラー側のカードを引く行為は「2枚の合計が16点以下なら必ず引き、17点を越えたら引かない」という純粋にルールに則ったもの。ディーラーに選択権はなく、実力は一切関係ありません。

勝負に勝てば2倍の配当がもらえます。最初に配られた2枚のカードがAと10か絵札だった場合を「ブラックジャック」または「ナチュラル21」と言い、配当は2.5倍となります。(例えば最初の2枚が16点で、3枚目に5を引いて21になってもそれはブラックジャックとは呼びません。単なる21点です) ちなみに、このゲームが普及し始めた当初は「スペードのエースとジャック」のみがブラックジャックだったのですが、全てのエースと10と絵札の組み合わせをそう呼ぶように改良されました。

ブラックジャックは他のゲームと違って、ルールをよく知り、状況に応じた最適な選択を行い、そして適切に賭け金をコントロールすることで結果は大きく変わります。現在は禁止されていますが、「使ったカードを記録し、残っているカードから勝率を割り出す」カードカウンティングという行為で、ラスベガスのカジノが大損害を被った実話まであります。(カウンティングについては後述)

勝負事が好きな人にはとても楽しめるゲームなので、以下のルール解説もしっかり読み込んでくださいね。

ブラックジャックのルールのポイント

ここからは、さらに踏み込んだルールの解説です。

カードの数え方

ブラックジャックでは、カードをこう数えます。

ブラックジャックのカードの点数説明1

10と絵札は10点で計算します。

ブラックジャックのカードの点数説明2

2~9は数字のままの点数として計算します。

ブラックジャックのカードの点数説明3

Aは特殊で、1点か11点かを選べます。例えばAと8は11+8=19点であり、1+8=9点でもあります。Aを含む手をソフト・ハンド、Aが無い手をハード・ハンドとも言います。例えば最初の2枚がAと5なら16点ですが、次に引いたカードが10点なら、16+10の26点ではなくAを1点で計算して1+5+10の16点となります。

トランプは1組52枚、そのうち10と絵札が16枚。通常どこのカジノでも、ブラックジャックは6組や8組のカードを使います。そのうちの約30%が10点として計算するカードなんです。これは「テン・ファクター」と呼ばれる重要なポイント。「次に引くカードが10の可能性は3分の1もある」ということをぜひ覚えておいてください

カードを引く(ヒット)とそのまま留まる(ステイ)

カードが配られたのち、プレイヤーには基本的に2つの選択肢が用意されます。それがヒット(Hit)ステイ(Stay)です。ヒットはもう1枚カードを引くこと。自分の手札の前あたりを指でトントンと叩いて「カードが欲しい」という意志を示します。

ステイはカードをそれ以上引かない選択です。最初の2枚のままで良いか、あるいは3枚、4枚と引いてそこで留まりたいなら、手のひらをテーブルに水平に浮かせて左右に振り、「これ以上不要です」と示します。

21を超えるとその時点で負け(バスト)

最初に配られた2枚のカードの点数の最大値は21点(ブラックジャック)です。3枚目以降のカードを引き、合計が21を超えるとあなたの負けで、これをバスト(バースト)と言います

例えば最初の2枚が8と7の15点で、もう1枚引いたカードが10点だと25点となってバストです。バストすると、その時点で賭け金を取られます。何人かのプレイヤーが同じテーブルでプレーしている場合、プレイヤー全員がバストしない限りはディーラーもカードをオープンし、16点以下なら必ず3枚目を引きます。すると、ディーラーもバストしてしまうことがあるのですが、バストしたプレイヤーは先に賭け金を取られているので、関係ありません。

ダブルダウン、スプリット、サレンダー

2枚のカードが配れたあとのアクションとして、ヒットとステイ以外にもいくつかのオプションがあります。

1つはダブルダウン(ダブリングダウン)で、単にダブルと言うこともあります。ダブルは、最初に賭けた金額と同額をさらに賭けて、カードをあと1枚だけ引くという選択です。ダブルダウンは基本的には最初の点数が何点であっても使える選択ですが、カジノによっては10か11のときだけ、あるいは9、10、11点のときのみ可能などと制限されている場合もあります。既述のとおり、次に引くカードが10である確率が30%ありますから、最初が10点や11点のときは3分の1の割合で20や21の高得点になるため、ここぞというときに勝ちを増やすための選択です。

スプリット(スプリッティングペア)は、最初に配られた2枚が同じ数字のカードだったときに、賭け金と同額をテーブルに置き、カードを2つに分けて別々の手として勝負ができるという選択です。例えば最初の2枚が8と8なら通常は16点として数えますが、これをスプリットするとあと1枚ずつカードが配られます。そのカードが絵札と9点だった場合、8+10の18点、8+9の17点という2つの手でディーラーと勝負できることになります。

サレンダーは降参という意味で、カードが配られた時点で賭け金の半額を払って勝負から降りるという選択です。自分の点数が、ディーラーの表向きのカード(アップカード)から推測してどうも分が悪そうだと感じたときに使えるオプションで、カジノによってサレンダーができるかどうかは異なります。

同点なら引分(プッシュ)

ディーラーとの同点は引分(プッシュと言います)で、賭け金がそのまま返金されます。

インシュアランス、イーブンマネー

ディーラーのアップカードがAの場合、プレイヤーはインシュアランス(Insurance)という選択が与えられます。インシュアランスは保険という意味で、賭け金の半額をテーブルにおいて、もしディーラーがブラックジャックならインシュアランスとして賭けた分の2倍の配当を得ます。つまりディーラーのアップカードがAのとき、裏向けの1枚が10である可能性を考えて、実際にそうなら最初の賭け金は取られるけれどインシュアランスの払戻しで相殺されて損失が回避できる選択です。もしブラックジャックにならなければ、インシュアランス分は回収されて、ゲームは通常通りスタートします。

自分に配られた2枚がAと10点のブラックジャックになっていて、一方ディーラーもアップカードがAのときにインシュアランスをかけると、勝負をスタートするまえに2倍で配当をもらえます。通常ならブラックジャックで勝つと2.5倍ですが、ディーラーにもAがあるという状況はディーラー側もブラックジャックになっている可能性があるため、もしそうならプッシュで配当がもらえません。無配当になってしまうリスクを避けて等倍で払戻しを得ることから、特別にイーブンマネーという呼称がついています。

おまけのサイドベット

カジノによってはサイドベット(おまけの賭け)ができ、ペアベット(Pair Bet)という賭け枠がテーブルに用意されていることがあります。特にオーストラリアやマカオ、ロンドンのカジノでよく見かける賭け方で、ペアに賭けると、最初の2枚が同じカードのときに配当を得られます。倍率はカジノによって異なり、数字のみが一致(絵柄不一致のペア)と数字も絵柄も一致(パーフェクトペア)でも異なります。ペアベットは完全に運頼みのギャンブルです。

ブラックジャックの配当

すでに文中に何度か出てきていますが、改めて配当についても触れておきます。

  • ディーラーに勝ったら2倍
  • ブラックジャックで勝ったら2.5倍
  • ペアベットはカジノによって可否や配当が違います

バカラやルーレットやクラップスのように色々賭け方があるわけではないのでシンプルですね。

ゲームの流れ

さて、これらのルールのポイントを踏まえたうえで、ゲームの流れをみていきましょう。

ゲームのスタート前

ディーラーがカードをよくシャッフルします。そしてプレイヤーの一人がカードを切ります。(ここまでしかカードを使わないという目印を、カードの束に差し込む)。そして最初の1枚~数枚も、このゲームでは使わないカードとして捨てます。(使用済みの箱へあらかじめ入れる。ディスカードと言います) 機械式なら、機械がカードをシャッフルし、最初の何枚かをディスカードにします。

ゲーム開始

テーブルに座っているのがあなた1名でもブラックジャックはプレーできます。あるいはすでに何人かが座っていて、空いている席に入ることもできます。

1. 賭け金を置く

まず自分の前のベッティングエリアに賭けたいチップを置きます。最小賭け金に注意しましょう(テーブルにつく前にご確認下さい)。

2. カードが配られる

ディーラーからみて、一番左端に座っているプレイヤーから順番にカードが2枚ずつ配られます。そして最後にディーラーに1枚は表向き、もう1枚裏向きで配られます。カジノによっては、ディーラーに1枚だけ表向きで配り、プレイヤーの選択後にもう1枚を引きます。この方法はヨーロピアンスタイルと呼ばれます。またごく一部のカジノでは、ディーラーの2枚両方とも表向きのルールを採用しているところもあります。このルールでは引分けだとプレイヤーの負け。ブラックジャックの「ディーラーの手を推理する」という楽しみが削がれ、またプレイヤーが不利な条件となっています。

3. プレイヤーの選択

ディーラーがカードを配り終えたら、プレイヤーの選択がスタートします。プレイヤー側がブラックジャックで、ディーラーのアップカードがA以外なら、その時点で払戻しを受け取ります。プレイヤーがブラックジャック、ディーラーがAならイーブンマネーを受け取るかどうかの選択。プレイヤーがブラックジャック以外、ディーラーがAならインシュアランスをするかどうか。

これら以外の状況なら、最初に配られたプレイヤーから順に、ヒットやステイやダブルやスプリットなどのアクションを行い、手を完成させていきます。バストしてしまったプレイヤーは賭け金を取られます。

4. ディーラーのカードオープン

最後のプレイヤーのアクションが終わると、ディーラーが裏向けの1枚をオープンします。(ヨーロピアンスタイルではもう1枚引きます) 16点以下なら必ずもう1枚引き、17点を超えたらステイ。そしてプレイヤー各人の手札との勝敗が決まります。

5.決着・払戻し

プレイヤーの勝利なら2倍、負けなら賭け金が回収され、引分けならそのまま返金されます。そして次のゲームへ進みます。

ブラックジャックのベーシックストラテジー(基礎戦略)って何?

ここまでご説明したルールを踏まえると、ブラックジャックはディーラーの表向きのアップカードと裏向けのホールカードで、「最終的にディーラーの点数がどうなるか?そして自分はどう選択すればその点数に勝てるか?」を推理・予想するゲームと言えます

この推理する対象が毎回偶然に左右されるものでは予想しようがないのですが、実際はそうではなく、数学者やギャンブラー達の長年の研究によって、「自分の2枚と、ディーラーのアップカードの1枚」による3枚の組み合わせのパターンと、その状況別の確率が計算されています。例えば、ディーラーのアップカードが7のとき、プレイヤーがどのようにカードを引こうとディーラーの手が最終的に17~21になる可能性は74%あります。また、自分の2枚の点数が12のとき、もう1枚引いて良くなる確率は69.23%です。これらの数字は膨大な統計によって導き出されたもの。最初に見えている3枚の組み合わせは550通り(類似のものをまとめると30種類)のパターンがあり、実はそのパターンごとに「この状況はヒット」「この点数ならステイ」などの最適な選択があらかじめ決まっています。その選択に従うことが確率上もっとも良く、不用意な負けを最小限におさえるための基礎知識であることから、ベーシックストラテジー(基礎戦略)と呼ばれます。詳細は以下の表をみてください。

ベーシックストラテジー表

まずはAを含まないハードハンドから。最適な選択は以下のとおりです。(Hはヒット、Stはステイ、Dはダブルダウン、Srはサレンダー、Spはスプリット) *サレンダーができない場合はヒット

あなたの
最初の2枚↓
ディーラーのアップカード
2 3 4 5 6 7 8 9 10 A
8点以下 H H H H H H H H H H
9点 H D D D D H H H H H
10点 D D D D D D D D H H
11点 D D D D D D D D D H
12点 H H St St St H H H H H
13点 St St St St St H H H H H
14点 St St St St St H H H H H
15点 St St St St St H H H Sr H
16点 St St St St St H H Sr Sr Sr
17点以上 St St St St St St St St St St

続いて、Aを含むソフトハンドの場合。

あなたの
最初の2枚↓
ディーラーのアップカード
2 3 4 5 6 7 8 9 10 A
A,2 H H H D D H H H H H
A,3 H H H D D H H H H H
A,4 H H D D D H H H H H
A,5 H H D D D H H H H H
A,6 H D D D D H H H H H
A,7 St D D D D St St H H H
A,8 St St St St St St St H H H
A,9 St St St St St St St St St St
A,10 ブラックジャック

こちらは、同じカードが2枚きてスプリットできる状況のとき。

あなたの
最初の2枚↓
ディーラーのアップカード
2 3 4 5 6 7 8 9 10 A
A,A Sp Sp Sp Sp Sp Sp Sp Sp Sp Sp
2,2 Sp Sp Sp Sp Sp Sp H H H H
3,3 Sp Sp Sp Sp Sp Sp H H H H
4,4 H H H Sp Sp Sp H H H H
5,5 D D D D D D D D H H
6,6 Sp Sp Sp Sp Sp H H H H H
7,7 Sp Sp Sp Sp Sp Sp H H H H
8,8 Sp Sp Sp Sp Sp Sp Sp Sp Sp Sp
9,9 Sp Sp Sp Sp Sp St Sp Sp St St
10,10 St St St St St St St St St St

プレイヤーの2枚とディーラーのアップカードに応じた最適な選択はこの表で示すとおり、そして言葉で重要なポイントをまとめました。

重要ポイント1. 17以上はステイ

Aがないハードハンドの17点以上は必ずステイ。そしてA&9の20点もステイ。10と10はスプリットできるのですが、20点なのでステイ。

重要ポイント2. ダブルが使えるチャンスを逃さない

基礎戦略に賭け金を倍額にするダブルが組み込まれているのは、その点数のときはプレイヤーが確率的に勝ちやすいため。だから勝ちを増やすためにチャンスを逃さないようにしましょう。ハードハンドの9、10(5&5の10点は、スプリットせずにダブル)、11、そしてソフトハンドの一部はダブルの機会です

重要ポイント3. A&Aと8&8はいつでもスプリット

スプリットすべき状況で覚えておきたいのは、A&Aと8&8はディーラーのアップカードに関わらずスプリットすること。既述のとおり、ブラックジャックは次に引くカードが10点の可能性が最も高いため、Aをスプリットして両方に10がきたら21点ずつ、8でも最高18点として勝負できます。ブラックジャックで16点は最悪の手(ヒットすると21を超えバストする可能性が高く、ステイしても勝てる見込みが低い)であるため、8と8に分解して可能性を増やすということです。

使用するカードの組数やサレンダーの可否などから、最適な選択は若干異なることがあります。しかし、カジノによってはベーシックストラテジー表が置いてあるので、事前に確認しましょう。

ブラックジャックは連帯ゲーム

ブラックジャックのテーブルは6~7人掛けになっていて、1つのカードの束からプレイヤーとディーラーに順番にカードが配られてヒットやステイなどの選択をしていくことから、あなたの選択が他のプレイヤーの勝敗に影響を与えます。同じく、他のプレイヤーの判断があなたの勝敗を左右します。

例えば、あなたの右隣に座っている人(あなたより先にカードを配られる人)が引いたカードが、自分にとって最良のカードだったということはよくあることですし、あなたがステイしたことで次の人が良いカードを引くこともあります。相席しているのが知人か見ず知らずかに関わらず、2人以上が席についていれば勝敗はその全員の技量と判断にかかっていると言えます。だから、確率的に負けにくくするためのベーシックストラテジーは、そのテーブルにつく全員が知っておきたい共通理解、暗黙の了解のようなもの。

無謀なヒットや不可解なステイを繰り返していると、もし熟練のプレイヤーが先に座っていたら、「荒らすな」というニュアンスの注意を受けるかもしれません。他のプレイヤーのことを気にしすぎる必要はありませんが、あなた自身の勝率を高めるためにも「ベーシックストラテジーというものがあり、状況別に最良な選択がある」ということはザックリ頭に入れておいて下さい。そうすると、他のプレイヤーが一喜一憂する理由もみえてくるので、ブラックジャックが一層おもしろくなります。

大切なのは、たとえ完璧にベーシックストラテジーにしたがった選択をしても、それは「確率的に負けが最小限になる」だけで、ブラックジャックの攻略法ではないということです。だから、ピンときたら自分の直感を信じてベーシックストラテジーから外れた判断をしてももちろん構いません。それもこのゲームの醍醐味です。

オンラインカジノで一人でプレーするなら、他のプレイヤーはいません。オンラインのブラックジャックではベーシックストラテジーが完全に機能するわけではありませんが、それでも「17点以上はステイ」や「ダブル、スプリットの活用」などは共通しているので、当サイトで掲載している無料モードを練習にお使い下さい。

ゲームの展開シミュレーション

さらにブラックジャックがどのようなゲームかイメージを掴んでいただくために、いくつかのシミュレーションをご用意しました。ここで挙げた例では、あなたがディーラーと1対1で勝負、すべて賭け金は100ドルと仮定しています。

パターン1(あなたの勝利)

あなたのカード

ダイヤの7 クラブの5

ディーラーのカード

スペードのジャック トランプ裏向け

あなたの点数は12点、ディーラーのアップカードは10点。ベーシックストラテジー表をみるとあなたの最適な選択はヒットなので1枚ヒットします。

ヒット後のあなたのカード

ダイヤの7 クラブの5 ハートの8

8点を引いたので、あなたの点数は7+5+8=20点となりました。17点以上はステイが基本なので、これでステイします。そしてディーラーの裏向けのカード(ホールカード)がオープンされます。

ディーラーのホールカードを開く

スペードのジャック ダイヤの5

ディーラーのホールカードは5点だったので、10+5=15点です。ディーラーは16点以下なら必ずヒットしなければなりません。

ディーラーがヒット

スペードのジャック ダイヤの5 クラブの3

ディーラーがヒットしたカードは3点でした。合計で10+5+3=18点となりました。ディーラーは17点以上になるとステイする決まりがあるため、これでステイします。

決着

あなたは20点、ディーラーは18点。よって、この勝負はあなたの勝利です。100ドル賭けているので、100×2=200ドルの払戻しとなり、100ドル稼ぐことができました。

パターン2(ディーラーバストであなたの勝利)

あなたのカード

クラブの10 スペードの4

ディーラーのカード

ハートの5 トランプ裏向け

あなたの点数は14点、ディーラーのアップカードは5点。ベーシックストラテジー表をみるとあなたの最適な選択はステイなので、カードを引かずにこのまま勝負します。

ディーラーのホールカードを開く

ハートの5 ダイヤのクイーン

ホールカードは絵札の10点でした。よってディーラーの点数は5+10=15点で、16点以下のため強制的にヒットします。

ディーラーがヒット

ハートの5 ダイヤのクイーン クラブのキング

ヒットしたカードの点数は10点なので5+10+10=25点となり、21点を超えたためディーラーはバストしました。

決着

ディーラーがバストしたため、あなたの勝利です。

パターン3(あなたがバストで負け)

あなたのカード

ダイヤのエース スペードの5

ディーラーのカード

クラブの7 トランプ裏向け

あなたの点数は16点(Aは11点で計算)、ディーラーは7点。ベーシックストラテジーに則った最適な選択はヒットなので、1枚カードをもらいます。

ヒット後のあなたのカード

ダイヤのエース スペードの5 ハートのジャック

11+5+10=26点となるため、エースは1点として計算し1+5+10=16点となります。ここでもう1枚ヒットします。

2枚目のヒット

ダイヤのエース スペードの5 ハートのジャック ハートの9

次に引いたカードは9点でした。結果は1+5+10+9=25点となり、あなたはバストしてしまいました。よってディーラーのホールカードをオープンすることなくあなたの負けです。

パターン4(ブラックジャックであなたの勝利)

あなたのカード

ダイヤのエース スペードのジャック

ディーラーのカード

クラブの3 トランプ裏向け

あなたはブラックジャック、ディーラーは3点。よってこの勝負はあなたの勝利です。ブラックジャックのときは2.5倍での払戻しとなるため、100×2.5=250ドルが払い戻されます。つまり150ドルの利益です。

パターン5(ダブルダウン)

あなたのカード

クラブの6 スペードの5

ディーラーのカード

ハートの9 トランプ裏向け

あなたの点数は11点、ディーラーの点数は9点。最適な選択はダブルダウンなので、最初に賭けた100ドルと同額をテーブルに置き、ダブルを宣言します。

span class=”size17 tb”>ヒット後のあなたのカード

クラブの6 スペードの5 クラブのキング

ダブルをすると1枚だけヒットします。あなたが引いたカードは絵札の10点でした。よって点数は5+6+10=21点。最良の手でステイです。

ディーラーのホールカードを開く

ハートの9 ダイヤのジャック

ディーラーのホールカードは10点でした。よって点数は9+10=19点で、ディーラーはそのままステイ。

決着

あなたは21点、ディーラーは19点。よってあなたの勝利です。200ドル賭けているので払戻しは400ドル、個の勝負では200ドルの利益となりました。

パターン6(スプリット)

あなたのカード

ハートの8 スペードの8

ディーラーのカード

ダイヤのクイーン トランプ裏向け

あなたの点数は16点。ディーラーのアップカードは10点。ベーシックストラテジーによると8&8はいかなるときでもスプリットなので、最初の賭け金と同額の100ドルをテーブルに置き、スプリットを宣言してカードを二つに分けます。

あなたのカード1

ハートの8 クラブの5

あなたのカード2

スペードの8 スペードのエース

手札1は5点が配られたので8+5=13点、手札2はAが入って8+11=19点の好手になりました。この状態で各手札ごとに改めて選択を行います。まずは手札1から。あなたが13点でディーラーのアップカードが10点の場合の最適な選択はヒットなので、もう1枚カードを引きます

ヒット後のあなたのカード1

ハートの8 クラブの5 ダイヤの5

5点を引いたので、8+5+5=18点となりました。この状態でステイします。続いて手札2の選択へ進むのですが、こちらは19点なのでそのままステイします。

ディーラーのホールカードを開く

ダイヤのクイーン クラブの8

ディーラーのホールカードは8点でした。よって10+8=18点でステイとなります。

決着

あなたの手札1は18点なのでディーラーとプッシュ(引分け)となり、賭け金100ドルが返金されます。手札2は19点なのであなたの勝利です。100×2=200ドルが払い戻されます。8+8=16点の状態のままなら負けていましたが、スプリットすることで結果として勝ち越すことができました。

カードカウンティングとは?

ブラックジャックは、1つのカードの塊からゲームに使用するカードをプレイヤーとディーラーに配っていき、そして使用済みのカードは専用の箱に入れるか、テーブル内に落としていきます。そのため、「どのカードをどのぐらい使ったか」という状況がゲームが進むごとに変化する性質があります。その性質に由来して研究されてきた戦略がカードカウンティングです。簡単に言うと「それまでに使ったカードを記憶し、状況が自分にとって有利か不利かを判断する」というもの。

この戦略がなぜ有効なのか、極端な例を挙げましょう。もし、残ったカードが8しかないとすると、プレイヤーは絶対に勝ちます。なぜなら、プレイヤーは2枚16点でディーラーも同じく16点ですが、ディーラーは17点になるまでヒットしないといけないため、もう1枚8を引いて24点になり、必ずバストします。だから16点でステイしていれば、黙っていても勝てるわけです。残りのカードが7が2枚と8が2枚でも同じ。もしこんな状況だと分かっているなら、借金をしてでも賭けたいと思いませんか?

ブラックジャックでは、プレイヤーにとって有利なカード、不利なカードという区分けが、統計によってはっきりしています。一般的にAや10や絵札はプレイヤーに有利に働く良いカード、一方で6以下の小さいカードはプレイヤーに不利で、ディーラーには有利になります。だから、残りカードの山に10やAが多ければ勝率が上がり、少ないと負ける確率が高くなります。その状況に合わせて賭け金を増減し、勝てるときに勝ちを増やす、負けやすいときには賭け金を小さくします。

カードカウンティングの骨子はこのとおり。実際はもっと複雑ではありますが、カウンティング戦略を用いて、ラスベガスのカジノで荒稼ぎした日系アメリカ人のケン・ユーストンとそのチームによる実話は、『ラスベガスをぶっつぶせ(原題:21)』という映画にもなりました。

ただし…、カウンティング戦略が発明されて「ブラックジャックは勝てるゲームだ」という認識が広まったことでこのゲームは爆発的に人気となりましたが、一人のディーラーが「カードを全部使わずにシャッフルすればいい」という対抗策を思いつき、それが世界中のカジノに導入され、またカードカウンティング行為を禁止するようになった(カジノはもともと任意で客を締め出せる。例えばメモしている、不自然な賭け金の増減、他のプレイヤーのカードまで目で追っているなどはカウンティング行為とみなされる)ことから、現在は完璧にカウンティングを駆使してカジノに立ち向かうことはほぼ不可能となりました。

だから、カウンティングを極めようとするのではなく、残りカードの状況に応じて有利と不利の波はある、良いカードと悪いカードがある、毎回は勝てるわけではないと理解しておく程度にとどめておいて下さい。自分の勝敗と収支をカウンティングしておく方が大事です。

ブラックジャックに出てくる用語まとめ

ブラックジャック用語一覧

ブラックジャック(Black Jack)
ゲームの名称であり、最初に配られた2枚がAと、10か絵札による組み合わせの21点のこと。ナチュラル21とも言います。

ヒット(Hit)
カードを1枚引くこと。

ステイ(Stay)
カードを引かずにとどまること。

ダブリングダウン(Doubling Down)
最初の2枚の状態から、賭け金を倍にして1枚だけカードを引くこと。

スプリット(Split)
最初の2枚が同じカードのときに、賭け金を倍にして2つの手に分けて勝負すること。

サレンダー(Surrender)
賭け金の半額を払って勝負から降りること。

インシュアランス(Insurance)
インシュアランス(インシュランス)とも言います。ディーラーのアップカードがAのときに、賭け金の半額をテーブルに追加して行使する保険。もしディーラーがブラックジャックなら、最初の賭け金は没収されるがインシュアランス分の2倍が払い戻され、インシュアランスに使った賭け金も返金されます。つまり実質引分けと同じ状態となります。

イーブンマネー(Even Money)
プレイヤーがブラックジャックでディーラーがAを持っているときにインシュアランスをかけ、ブラックジャックの2.5倍の配当ではなく2倍で払戻しを受けることを指す言葉。もしディーラーがBJなら、インシュアランスが的中+BJ同士でプッシュという結果となり、インシュアランス分X3倍+最初の賭け金がそのまま手元に返ってきます。もしディーラーがBJではなかったなら、手札のBJがディーラーに勝っているので2.5倍で払戻しを受けますが、インシュアランス分は回収されるため、いずれの結果になったとしても実質的に最初の賭け金の2倍と同じであることから、イーブン(等しい)という言葉ついています。

バスト(Bust)
21点を超えてしまうこと。

プッシュ(Push)
引分けのこと。

サイドベット(Side Bet)
勝敗に賭ける以外の、例えば最初に2枚がペアであるかどうかなどのオマケの賭け。

ハードハンド(Hard Hand)
Aを含まない手。またはAを11点と数える手を指します。

ソフトハンド(Soft Hand)
Aを含む手。またはAを1点と数える手を指します。

ベーシックストラテジー(Basic Strategy)
基礎戦略。確率に基づいた最適な選択のこと。

まとめ

いかがでしょうか?非常に長文となってしまいましたが、「ブラックジャックがどのようなゲームか」をご理解いただけるよう、必要な情報をすべてこのページにまとめました。

一言に集約すると「ブラックジャックはルールは単純、しかし奥が深い」ゲームです。完全な運任せのものよりも、知識や経験が生かされるギャンブルの方が好きなら、カジノで一番お気に入りのゲームになるかもしれません。ベーシックストラテジーの丸暗記は大変ですが、良心的なカジノには早見表が置いてあるので、最初は見ながら挑戦してみてください。オンラインカジノの無料ゲームで練習してから本番にのぞむのも良いでしょう。

ルールのおさらいをする時は、いつでもこのページをお役立て下さい。ブラックジャックを知る参考になれば幸いです。

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