ルール解説

クラップスってどんなゲーム?ルールや賭け方を徹底解説【初心者必読】

投稿日:2017年7月7日 更新日:

クラップス詳細解説

クラップス(Craps)はダイスを用いたテーブルゲームで、アメリカのカジノをはじめ世界中で人気のゲームです。2つのダイスをテーブル上で転がして何の目が出るのか?という結果に賭けるシンプルなゲームなのですが、賭け方がいくつもあったりルールが少し複雑だったり、またテーブルの周りがプレイヤーたちで賑わっているので初心者は割って参加しずらい雰囲気があります。しかし、おもしろいから人が集まっているのであり、実際に他のカジノゲームとは違った連帯感が味わえるとても楽しいゲームです。ルールをひとたび理解してしまえば、その魅力の虜になってしまうかもしれません。

このページでは、クラップスの概要、ルールの詳細、ゲームの進行、賭け方の種類や倍率など必要な知識を全部まとめています。クラップスを楽しむための参考にお役立て下さい!

クラップスってどんなゲーム?

クラップスはダイス(サイコロ)を2個、フチが高くなった大きな桶のようなテーブルのなかで転がして、その目に応じて払戻しが決まるゲームです。テーブルの面には複雑な模様が描かれていて、それがベッティングエリア。プレイヤーは賭けたい場所にチップを置き、そしてプレイヤーがダイスを転がします。

クラップスにおいてディーラーはあくまでチップの払戻しやダイスを手元へ送る、ゲームの進行役にすぎません。あなたを含め、複数のプレイヤーが同じテーブル内のいろいろな選択肢に賭け、そして1人のプレイヤーが投げたダイスの目で全員の勝ち負けが決まります。そのため、他のゲームにはないような連帯感、ワイワイ楽しみながら勝利の喜びを味わえます。

クラップスとはどんなゲームか?

そのようなゲームの性質がアメリカ人の気質に合っているのか、ラスベガスをはじめ北米のカジノでは非常に人気です。他の地域のカジノにおいても、たいていは人だかりができているでしょう。(そもそもクラップスのテーブルが、カジノ内でブラックジャックやバカラほど多く設置されていない)

クラップスは、12世紀に十字軍がアラビア遠征した際に中近東で遊ばれていたゲームをイギリスへ持ち帰ったことが起源だと言われています。そのとき2や3や12をクラブ(Crab、蟹、しくじり)などと読んでいたものが歴史とともに変化してクラップス(Crapはごみ、クソの意)になったとされます。18世紀にフランス人がアメリカに持ち込み、そして普及していきました。

ダイスの目が勝ち負けを決めるため、ルーレットのように結果は完全に運次第。賭け方もルーレットのように何種類もあります。ただし、ルーレットと完全に違うのは、クラップスは賭け方によってハウスエッジ(カジノ側の控除率)が違うということ。ルーレットは、どの賭け方も、「その結果が起こる確率に対して払戻す割合」が一律に設定されています。だから、あなたがどんな賭け方をしようが、初心者か経験豊富かに関わらず勝てる可能性はいつもまったく同じです。

一方でクラップスは、「プレイヤーにとって確率的に不利な賭け」というものが盤面にまるで地雷のようにいくつか用意されています。そして、その事実を知っているか知らないかの差は大きく収支に反映されます。だから、クラップスは「狙うべき賭け方についての知識+運」という性質を持つゲームと言えるでしょう

そして実は、クラップスはそうした地雷を避けると、カジノのすべてのゲームのなかで最もプレイヤーに良心的な払戻しを行うゲームでもあります。ゲームとしてのおもしろさと、確率的にプレイヤーに優しいという事実がクラップスの人気を支えていて、バカラ同様にハイローラー(高額を賭けるプレイヤー)が多いのも特徴です。

クラップスのルールの詳細

では、ここからはクラップスのルールを詳しくみていきましょう。

まず、最も基本的なパスラインという賭け方(詳しくは後述)と、ゲームの進行を合わせてクラップスの全体像を言葉にすると、こうなります。

「ダイスを2個投げて、1投目で7か11が出ると勝ち。1投目で2、3、12が出ると負け。それ以外の数字が出ると、その数字が2投目以降の当たり数字となって、2投目からは7が出るより前にその当たり数字が出ると勝ち。7が出ると負け」

基本のパスライン賭けでゲームの流れを解説

クラップスのゲームの流れ

例えばあなたを含め5人が同じテーブルでゲームに参加しているとしましょう。そして、今あなたがダイスを投げる番です。クラップスの一番基本の賭け方であるパスラインに、5人全員が100ドルずつ賭けているとします。

あなたがダイスを転がしました。その目が7か11であればその時点で全員が勝ち。2倍で払戻しを受け取ります。一方で2か3か12が出てしまったら5人とも負けとなります。

1投目でもし6が出たなら、その6が「今回の当たり数字」です。あなたの投げる役はまだ続き、再びダイスを転がします。2投目は5、3投目は8、4投目は10、そして5投目に待望の6が出ました。この場合、7よりも先に「今回の当たり数字6」が出たので、パスラインへ賭けた5人全員は勝ち。配当2倍でみんな100ドル儲かりました。これが6より前に7が出てしまうと負けでした。そしてダイスを投げる役が隣の人に移ります。

この一連の流れのあいだに、パスライン以外にも賭けることができます。あなた以外のほかのプレイヤーたちが、色々なところへチップを置いたとしましょう。それらの的中/不的中は、あなたが投げるダイスの目によって決まります。よって、あなたがそのプレイヤーたちにとって都合の良い目を出し続けるなら、あなたは彼らにとって「ツキを運ぶ良い投げ手」であり、テーブルはあなたを中心に大いに盛り上がるでしょう。

カムアウトロールからセブンアウトまでが1つの「シリーズ」

いかがでしょうか? 専門用語を省いてゲームの全体像をイメージできるよう解説しました。例えばルーレットはボールを投げ入れる毎回が独立した勝負であり、前回の目は次の結果にまったく関係ありません。一方でクラップスは、その点で連続性があるといえます。まるで野球がスリーアウトで攻守交替するようなイメージです。

ダイスを投げる人をシューター、1投目をカムアウトロール、1人のプレイヤーが投げている期間のことをシリーズ、そして7が出でシューターが交代することをセブンアウトと言います。パスラインに賭けると、1投目に7か11が出ると勝ち、2、3、12はダメ。1投目がそれ以外の数字だと、今度は2投目以降に7が出ると負け。「初回は7が嬉しくて、2投目以降は嬉しくない」こう覚えると分かりやすいかと思います。

「7が一番出る」ということ-ダイスの出目の出現率の違い

2個のダイスの目は2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12の11種類が出る可能性があり、組み合わせは6x6=36通りです。それを表にすると以下のようになります。

2の目 1&1 (1通り:確率2.7%)
3の目 1&2、2&1 (2通り:確率5.5%)
4の目 1&3、3&1、2&2 (3通り:確率8.3%)
5の目 1&4、4&1、2&3、3&2 (4通り:確率11.1%)
6の目 1&5、5&1、2&4、4&2、3&3 (5通り:確率13.8%)
7の目 1&6、6&1、2&5、5&2、3&4、4&3 (6通り:確率16.7%)
8の目 2&6、6&2、3&5、5&3、4&4 (5通り:確率13.8%)
9の目 3&6、6&3、4&5、5&4 (4通り:確率11.1%)
10の目 4&6、6&4、5&5 (3通り:確率8.3%)
11の目 5&6、6&5 (2通り:確率5.5%)
12の目 6&6 (1通り:確率2.7%)

これを見ていただくと一目瞭然、7の出現率が最も高くなっていますよね。出現率は全体の約6分の1。この7が、クラップスの重要な数字だということを覚えておいて下さい。また、それぞれの目の出現率の違いが、いくつかの賭け方に対する払戻し倍率の違いにもなります

クラップスのルールの重要点

一旦、ルールの重要なところをおさらいしましょう。

ダイスを2個投げる

2つのダイスを用います。目は6x6の36通り、2~12までの11種。この11種の数字で勝敗が決まるゲームです。

プレイヤーがダイスを投げる(シューター)

クラップスにおいてディーラーは進行役。プレイヤーが順番にダイスを投げます。

1投目が2、3、7、11、12なら決着

クラップスの基本の賭けであるパスラインは1投目(カムアウトロール)で7か11が出ると勝ち。2、3、12なら負け。実はドントパスラインという賭けもあり、これは反対に1投目が2、3、12なら勝ちで7、11なら負け(詳しくは後述)。

1投目が4、5、6、8、9、10なら再びダイスを投げる

1投目がこれらの数字なら、次に7が出るまで同じ人がダイスを投げます。その間をシリーズと言います。そのシリーズ中の当たり数字のことをポイントナンバーと言います。7を出すより前にポイントナンバーが出たら、パスラインの賭けは勝利です。

7が出たら交代

7が出たらセブンアウト、シューター交代です。

クラップスの賭け方の種類と配当

クラップスのベッティングエリア解説

ここからは、多彩で複雑なクラップスの賭け方をご紹介していきましょう。このページの冒頭あたりで「クラップスにはプレイヤーに不利な賭け方がある」と書いたとおり、いくつかの賭け方は、払い戻し倍率が目の出現率(表参照)に対して割りに合わないため、手を出すべきではありません。そのような地雷が何のために用意されているのかは定かではありませんが、それらに熱心に賭け続けることは初心者と公言するようなもの。

いろいろ賭け方はありますが、狙うべき重要なものを理解しておけば十分楽しめます。まずはその3種からご覧下さい。

重要な3つの賭け「パスライン」「カム」「オッズベット」

パスライン(Pass Line)

クラップスのパスラインベット解説

パスラインベットはクラップスの最も基本的かつ重要な賭け方です。シューターの1投目(カムアウトロール)の前に賭けることができ、その1投目が7か11なら勝ち(ナチュラルやウィンと呼びます)。2か3か12が出てしまうと負け(これをクラップスと言います)。払戻しは等倍(賭け金を含めて2倍)です。

それら以外の数字が出たら、2投目以降に7よりも前にその数字が出ると勝ち。7が出てしまうとパスラインに賭けたチップは回収されます。余談ですが、世界中で見かけるコンビニ「セブンイレブン」の名前の由来は、アメリカでの創業当時に7時から11時まで営業していたからではなく、クラップスのこの当たり目からとったという話もあります。

カム(Come)

クラップスのカムベット解説

カムもパスラインに並んでクラップスの重要な賭け方です。カムアウトロール(1投目)以降に賭けることができ、カムに賭けた直後のスローで7か11が出ると勝ち、2か3か12が出ると負け。それら以外の目が出たなら、7よりも前にその数字が出ると勝ち、7が出てしまうと負け。払戻しは等倍(賭け金を含めて2倍)です。要するに、パスラインと勝敗の決まり方はまったく同じで、違いは2投目以降しか賭けられないことだけ

例えばカムに賭けた直後の目が6だったなら、そのチップ(あなたのカムへの賭け)の当たりが6だと分かるよう、チップがカムと書かれたエリアから6と書かれたところに移動されます。2投目の前でも3投目の前でも、シリーズ中にあなたの好きなタイミングで参加できます。

オッズベット(Odds Bet)

クラップスのオッズベット解説

オッズベットとは、パスラインとカムにあとから賭け金を追加する賭け方です。パスラインやカムは、賭けた直後の目が2、3、7、11、12以外なら、シリーズ中にシューターがポイントナンバーか7を出すまで賭けが続行されます。その決着がつくまでに賭けられるのがオッズベットです。パスラインへのオッズベット(パスラインオッズ)は、最初に賭けたチップのそばに追加を置きます。カムオッズは、チップがポイントナンバーの枠に移動されていてスペースが少ないので、最初に賭けたチップの上にずらしてチップを置きます。

オッズベットがパスラインやカムと並んで重要な賭けである理由は、それが単なる追加の賭けではないためです。オッズベットとして追加で賭けた金額の部分は、ポイントナンバーと7の出現率の差に応じた、ハウスエッジ0%(=カジノが一切天引きや倍率の圧縮をしない)のプレイヤーに最も良心的な倍率で払戻しされます

例えばポイントナンバーが4や10なら、出現率は8.3%(上の表をご覧下さい)で、7の出現率16.7%のちょうど半分なので、配当は2倍(賭け金含めて3倍での払戻し)となります。5と9なら1.5倍(2.5倍)6と8は1.2倍(2.2倍)パスラインやカムと同じ結果で的中・不的中が決まるにもかかわらず、あとから足したオッズベットは払戻しが多い。だからオッズベットはクラップスで勝ちを増やすための最も重要なオプションなんです。

オッズベットはカジノにとって何のメリットもない(儲からない)賭けなので、たいていは上限が設定されています。テーブルに示してあるかディーラーが教えてくれるのでご確認下さい。

ここまでを踏まえたおさらい

クラップスのゲーム展開例

ここまでの3つの賭け方を絡めて具体例を挙げましょう。例えば5人が同じテーブルにつき、5人全員パスラインに100ドル賭けています。あなたの隣のプレイヤーがシューター役で、カムアウトロールは6でした。するとそのシリーズのポイントナンバー(当たり数字は6)で、7より前に6が出ると勝ち。

ここで、あなたは2投目の前にカムにも100ドル分のチップを置きました。そしてシューターがダイスを投げ、2投目の目は4でした。つまり、あなたが賭けたカムは、次の目(3投目)以降に7よりも前に4が出ると勝ちとなります。さらにあなたは最初に賭けたパスラインにオッズベットの100ドル追加、カムにも100ドル追加しました。

シューターが3投目を投げ入れて目は8、4投目は10、5投目は12、そして6投目に6が出ました。よって、パスラインに賭けた全員が的中で、喜びを分かち合います!あなたはパスラインとしての払戻し100x2=200ドルと、オッズベットの6(等倍+1.5倍、実質2.5倍)の払戻し100x2.5=250ドルも受け取りました。

しかしこれで終わりではありません。まだ7は出ていないので、シリーズは続きます。次の7投目に、見事4が出ました。よって、あなたのカムとカムオッズは的中です。カムの払戻し100x2=200ドルと、カムオッズの100x3=300ドルを得ることができました。使った金額合計400ドルを引いて550ドルの利益です!

場がシラける2つの賭け

次は、ドントパスライン、ドントカムベットをご紹介します。これらの賭けは、パスラインとカムと期待する結果が反対となります。

ドントパスライン(Don't Pass Line)

クラップスのドントパスラインベット解説

ドントパスラインは、パスラインの対極のような賭け方です。つまり、1投目(カムアウトロール)で2か3が出ると勝ち、7か11が出ると負け。唯一異なるのは、12の場合は引分けとなります。それら以外の数字が出たら、2投目以降にその数字よりも先に7が出ると勝ちとなります。払戻しは等倍(2倍)です。

ドントカム(Don't Come)

クラップスのドントカムベット解説

ドントカムは、カムの反対。カムアウトロール以降に参加できる賭けで、賭けた直後が2か3なら勝ち、7か11なら負け、ドントパスラインと同じく12は引分け。そしてそれら以外なら、そのポイントナンバーよりも先に7が出ると勝ち。払戻しは等倍です。

これらDon'tがつく賭け方をするとなぜ場がシラけるのかは簡単な理由です。クラップスではパスラインが基本であり、プレイヤーの1人が代表してダイスを投げる、つまり勝敗は一蓮托生であるにもかかわらず、ドントに賭けるプレイヤーは他のプレイヤーの期待する結果と反対を望むことになるからです。

特にシューターがドントに賭けようものなら、他のプレイヤーが嫌がって離れてしまうことさえあるでしょう。もちろんルール上は賭けても構わないのですが、オンラインカジノのように完全に一人でプレーしているならともかく、ランドカジノではドントパスラインやドントカムは忘れておいてもよいくらいです。(一人でプレーするなら、実はドントパスラインもドントカムもオッズベットに次いでハウスエッジが低いため、有効な賭け方ではあります)

次の項目で説明するエニーセブンも、次に7が出ることに期待する賭け方であるため、場がシラける賭けの1つです。なので、雰囲気を重んじるならドントパスライン、ドントカム、エニーセブンは手をつけないほうが無難です

シングルロールベット

ここから解説するシングルロールベット(Single Roll Bet)とは、その名のとおり「賭けた直後の1投の結果のみが対象」の賭けです。

フィールドベット(Field Bet)

クラップスのフィールドベット解説

フィールドベットは、賭けた直後のスローで2、3、4、9、10、11、12が出たら勝ちという賭け方です。ベッティングエリアのFieldというところにチップを置きます。配当は等倍(賭け金を含めて2倍)で、2と12のときは2倍(3倍)です。

エニークラップス(Any Craps)

エニークラップスは、賭けた直後に2、3、12が出ると勝ち、それ以外は負けという賭け方です。ベッティングエリアの中央あたりにあるCrapsと書かれたところにチップを置きます。払戻しは8倍です。

エニーセブン(Any Seven)

エニーセブンは、賭けた直後に7が出ると勝ち、それ以外は負けという賭け方です。ベッティングエリアの中央あたりにあるSevenと書かれたところにチップを置きます。配当は5倍です。基本的にクラップスではカムアウトロール以降に7が出ることが望ましくないため、エニーセブンに賭けるのは場をシラけさせる悪手と言えます。

ホーンベット(Horn Bet)

ホーンベットは2、3、11、12といった出現率が低い目のいずれか1つへの賭けです。賭けた直後にピンポイントでその数字が出れば勝ち。3と11は15倍、2と12は30倍で払戻しされます。

マルチロールベット

マルチロールベット(Multiple Roll Bet)は、先のシングルロールベットとは反対に賭けたあとに7が出るまで(シリーズ終了まで)有効となる賭け方です。

プレイスベット(Place Bet)

クラップスのプレイスベット解説

1投目(カムアウトロール)以降いつでも参加できる賭けで、賭けた数字が7よりも前に出ると勝ち。倍率は目ごとにことなり、4と10は1.8倍(2.8倍)、5と9は1.4倍(2.4倍)、6と8は1.16倍(2.16倍)となります。このように倍率が細かく設定されているため、プレイスに賭けるときは、チップの計算がしやすいように4、5、9、10への賭けは5の倍数(5ドル、10ドル、15ドル、50ドル等)で、6と8へは6の倍数(6、12、18、30、60等)で賭けるのが基本です。

プレイスベットと既述のカムベットに追加するオッズベットは、的中・不的中のルールがまったく同じであるにもかかわらず、払戻し倍率がわずかに異なります。比較するとオッズベットの方が確率に対する払戻しが良心的であるため、厳密にはプレイスベットはあまり手を出さず、オッズベットに賭けた方がわずかにお得です。

ビッグシックス(Big 6)とビッグエイト(Big 8)

クラップスのビッグシックス・ビッグエイト解説

ビッグ6やビッグ8は、7よりも前に6が出ると勝ち、8が出ると勝ちという賭け方です。ベッティングエリアの角にある6や8のところにチップを置きます。どちらも配当は等倍です。

ビッグ6やビッグ8はプレイスベットと全く同じルールで的中・不的中が決まるにも関わらず、プレイスベットで勝ったときは1.16倍に対してこちらは等倍。つまりただ単純に払戻しが低くなっているだけというまさに地雷の賭け。手をだすべきではありません。

ハードウェイ(Hard Way)

ハードウェイは、ゾロ目が出ることに期待する賭け方です。ベッティングエリアの中央付近にある該当する場所にチップを置きます。4(2と2)、6(3と3)、8(4と4)、10(5と5)の4種類の選択肢があり、7とゾロ目以外のその数字が出るより前に期待するゾロ目が出ると勝ちとなります。例えばハードウェイの6に賭けたなら、7、1&5、2&4、5%1、4&2よりも前に3&3の6が出ると勝ち。4と10は7倍、6と8は9倍。

どの賭け方を狙うべき?どれが地雷の賭け方?

このように、クラップスではさまざまな賭け方が用意されていて、配当が異なることをご理解いただけたと思います。すでに上記で少し触れているとおり、いくつかの賭け方は「その結果が起こる純粋な確率よりも払戻し倍率が小さい=カジノによる天引きが大きい=ハウスエッジが大きい」ものであり、プレイヤーにとって不利です。

ハウスエッジを簡略化して説明すると、例えばハウスエッジ5%のゲームなら、100ドル賭けると5ドルはカジノの取り分になるということを意味します。だから、ハウスエッジが大きいほど、計算上は長期的にその賭けをし続けると資金の減りが早い。クラップスで具体的な例を挙げると、プレイスベットの6や8とビッグ6やビッグ8は、まったく同じ賭けなのに配当が違いますから、両方に賭け続けたらどちらの方が先に資金が尽きるかは明白ですよね。配当が大きいエニークラップスやホーンベットなどは、偶然その目が当たって金銭的にプラスに転じることはあるかもしれませんが、ハウスエッジは10%ほどもあるため、確率を重んじるなら手を出すべきではない賭け方です。

そうした賭け方別の好悪・有利不利を理解するために、「どの賭け方がハウスエッジ何%で、配当は何倍なのか」を改めてまとめました。

賭け方別の倍率とハウスエッジまとめ

以下の倍率の表記は、賭け金を含んで払い戻される数字です。カッコの数字はハウスエッジの割合。この数字が低いほど、確率的にプレイヤーに良心的と言えます。名前に(単)とついているのはシングルロールベット、(複)とついているのはマルチロールベットです。

パスライン 2倍(1.41%)
カム 2倍(1.41%)
オッズベット 4と10は3倍、5と9は2.5倍、6と8は2.2倍(すべて0%)
ドントパスライン 2倍(1.36%)
ドントカム 2倍(1.36%)
フィールドベット(単) 2倍。2と12のみ3倍。(5.5%)
エニークラップス(単) 8倍(11.10%)
エニーセブン(単) 5倍(16.67%)
ホーンベット(単) 2と12は31倍(13.89%)、3と11は16倍(11.1%)
プレイスベット(複) 4と10は2.8倍(6.67%)、5と9は2.4倍(4%)、6と8は2.16倍(1.52%)
ビッグ6(複) 2倍(9.09%)
ビッグ8(複) 2倍(9.09%)
ハードウェイ(複) 4と10は8倍(11.10%)、6と8は10倍(9.09%)

もっともハウスエッジが小さいのはオッズベットの0%です。しかしオッズベットはパスラインやカムへ追加で賭けるものなので(実際はドントパスライン、ドントカムへも追加できます)、基本となる賭けでハウスエッジが小さい、狙うべき賭けはパスラインとカム(1.41%)、そしてドントパスライン、ドントカム(1.36%)になります。ハウスエッジだけならドントの2種の方がほんの少し有利ではありますが、ムードを壊す賭け方なので、オンラインで1人で遊ぶならともかくランドカジノでは避けたほうが無難です。そうなると、基本はパスラインとカム、そしてそこに追加のオッズベット。クラップスをプレーするなら、まずはこの3つを覚えておけば大丈夫です。

あとは、確率やハウスエッジうんぬんを気にしないなら、ドント2種とエニーセブンの"逆目期待3種"と、ただ素人であることを露呈するだけのビッグ6とビッグ8さえ外しておけば、そのときのあなた自身の勘に期待して色々賭けてみるのも楽しいと思います。

ゲームの展開シミュレーション

それでは、ここまでを踏まえてゲームのシミュレーションをご覧下さい。あなたとプレイヤーA、Bの3人でプレーしているものとします。

パターン1(カムアウトロールが7)

今、隣の人がシューター役です。

パスラインに100ドルベット

あなたはパスラインに100ドルチップを置きました。

【1投目】カムアウトロールが7

ダイス3 ダイス4

カムアウトロールは7でした。よって、あなたのパスラインは的中し、200ドルが払い戻されます。この、カムアウトロールでナチュラルまたはクラップスとなった場合、基本的にシューターは交代せず続行です。

パターン2(カムアウトロールが6)

今度は、あなたがシューター役と仮定します。

パスラインに100ドルベット

あなたはパスラインに100ドルチップを置きました。他のプレイヤーも同じくパスラインに賭けています。

【1投目】カムアウトロールが6

ダイス2 ダイス4

カムアウトロールは6でした。よってこのシリーズのポイントナンバーは6となります。2投目以降に7より先に6が出るとパスラインへの賭けは勝ちです。

カムに50ドルベット

ここであなたは、2投目の前にカムに50ドル賭けました。

【2投目】目は4

ダイス3 ダイス1

2投目の目は4でした。最初のパスラインへの賭けは勝敗関係なしです。そしてカムへの賭けた直後が2、3、7、11、12以外だったので、あなたが賭けたカムに対するポイントナンバーは4となり、次以降で7よりも前に4が出ると、あなたのカムは勝ちとなります。

オッズベットを追加

あなたは、3投目の前にパスラインに100ドルとカム4に50ドル、それぞれ追加でオッズベットを行いました。

【3投目】目は8

ダイス5 ダイス3

3投目は8でした。パスラインもカムにも関係がないので、このまま続行します。ここで、プレイヤーAがホーンベットの12に10ドル賭けました。プレイヤーBはフィールドベットに20ドル賭けました。

【4投目】目は12

ダイス6 ダイス6

4投目は12でした。あなたのパスラインとカムの賭けは関係ありません。一方、さきほどホーンベットの12に賭けたプレイヤーは勝利で、10ドルx31倍=310ドルの配当を受け取ります。また、フィールドベットに賭けたプレイヤーBも勝利で、20ドルx3倍=60ドルを受け取ります。あなたの投げたダイスによって、他のプレイヤーが見事に賞金ゲットです。

【5投目】目は4

ダイス2 ダイス2

5投目は4でした。よって、あなたのカムおよびカムオッズが勝ちとなります。カムへの賭けは等倍なので、50x2倍=100ドルのリターン。そしてカムオッズの4は3倍であるため、追加の50ドルx3倍=150ドルの払戻しを受け取ります。使用した計100ドルに対し、250ドルの払戻しでこの時点で150ドルの勝利です。

【6投目】目は9

ダイス4 ダイス5

6投目は9でした。おさらいすると、あなたのパスラインのポイントナンバーは6ですから、今回は関係なしです。

【7投目】目は6

ダイス2 ダイス4

7投目は6でした。よってあなたのパスラインへの賭けはここでようやく勝利です。100ドルx2倍=200ドルと、パスラインオッズの100x2.2倍=220ドル、合計で420ドルが払戻されます。200ドルの使用に対し、420ドルのリターンなので、実質220ドルの勝利です。また、あなた以外のパスラインに賭けていたプレイヤーも勝利です。

セブンアウトであっさり交代も普通。しかし…

このシミュレーションは好例で、実際は2投目でいきなり7を出してセブンアウトでシューター交代ということもよくあります。7が出る確率が一番高いですから。しかし、この例のように7を出さずにシリーズが続くと、その間に同じテーブルにつくプレイヤー全員がいろいろな賭けで賞金を増やし続けるちょっとしたフィーバー状態になります。この、プレイヤーみんなで盛り上がっていくさまが、他のカジノゲームでは味わえないクラップスの面白みです

シューターのマナー

シューター役は、そのテーブルでプレーしている(賭けている)プレイヤーが交代で行います。賭けずに傍観しているだけではシューター役になれません。なお、辞退して次の人に譲ることもできます。

クラップスのシューターのマナーと禁止事項

シューターには、2つやってはいけないことがあります。それは「ダイスを投げるときに両手を使うこと」と「ダイスを持った手をテーブルの外に出すこと」です。理由はどちらもイカサマを疑われるためで、ダイスを持った手は必ずテーブル内で見えるようにしておき、また片手で投げます。そして、ダイスをテーブルの反対側の壁に当てるようにします。(もしもテーブルの真横からゲームに参加しているなら、どちらかの壁に当てる) 現場で他のプレイヤーがプレーしている様子を見れば、なるほどそういうことかとすぐに理解できるでしょう。またシューター役になると、ディーラーが手元にいくつかのダイスを持ってきて、あなたはそこから2つを選びます。このとき見せられたダイスは全部まったく同じもので、あなたに選ばせるのは「カジノ側はイカサマをしていませんよ」という意味です。

クラップスの専門用語集

最後に、備忘録としてクラップスでよく使用する専門用語をまとめておきます。

クラップスの専門用語一覧

シューター(Shooter)
ダイスを投げる人。

カムアウトロール(Come Out Roll)
シューターによる1投目。

シリーズ(Series)
一人のシューターがダイスを投げ続けている間のこと。

セブンアウト(Seven Out)
7を出してシューターが交代になること。

ポイントナンバー(Point Number)
そのシリーズにおける、パスラインやカムへの賭けに対する当たり数字のこと。

パスライン(Pass Line)
クラップスの代表的な賭け方。カムアウトロールで7か11が出ると勝ち。2、3、12は負け。それ以外の数字が出たら、2投目以降に7より先にその数字(ポイントナンバー)が出ると勝ち、という賭け。

カム(Come)
カムアウトロール以降に参加できる、クラップスの代表的な賭け方。カムに賭けた直後の目が7か11なら勝ち、2、3、12なら負け。それ以外の数字なら、その数字がそのカム賭けにとってのポイントナンバーとなり、以降で7より先にポイントナンバーが出ると勝ち。

オッズ賭け(Odds Bet)
パスラインやカムに、あとから追加できる賭け方。カジノのハウスエッジが0%で確率的には最も良心的な賭け方。

クラップス(Craps)
このゲームの名称であり、パスラインにおいて、2、3、12が出て負けてしまうこと。

ナチュラル(Natural)またはウィン(Win)
パスラインで、7か11が出て勝つこと。

シングルロールベット(Single Roll Bet)
賭けた直後の目のみを対象とした賭けの種類のこと。具体的には、フィールドベット、エニークラップス、エニーセブン、ホーンベットなどがあります。

マルチロールベット(Multiple Roll Bet)
賭けたあと、7が出るまでに目当ての数字が出たら勝ちとなる賭けの種類。具体的にはプレイスベット、ビッグ6、ビッグ8、ハードウェイなどがあります。

まとめ

いかがでしょうか?長々と説明してきましたが、クラップスというゲームの全体像、そしてルールの詳細はご理解いただけましたか? クラップスは、ルーレットと同じく結果が運次第でありながら、「不利な賭け方は避ける」という予習は必要です。それは、基礎戦略という知識があるかないかで収支が左右されるブラックジャックにも似ています。そして、その不利な賭け方さえ避ければ、バカラ並にハウスエッジが小さくプレイヤーにとって確率的に良心的となります。つまり、クラップスはルーレット、ブラックジャック、バカラの特徴をあわせ持ち「狙うべきを狙えば、頭を使わず勝てるかも!?」というゲームとも言えるでしょう。だからこそハイローラー達がこぞって参加するのかもしれません。

現地でクラップスの魅力をたっぷり味わうためにも、いつでもこの解説はご活用下さい。また、当サイトに設置している無料ゲームを使って練習すれば、より確実にクラップスのルールや賭け方を把握できるかと思います。どちらもクラップスを楽しむための参考&サポートになれば幸いです。

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